相続コンサルタントとして、プロとして、お客様に最適な提案を
株式会社K-コンサルティング【柏市柏】
大澤 健司
- ぜんそくで苦しんだ幼少期と寄り道した高校時代
- 大学中退と初めての就職と転職活動
- 上々の成績を収めた売買仲介時代に気付いた「プロになる大切さ」
- 不動産のプロになるべく就職した会社で出会った「相続」
- 不動産コンサルティングでお客様を中立の立場でサポートを
どのような幼少期、学生時代を過ごしましたか?
ぜんそくで苦しんだ幼少期と寄り道した高校時代
子どもの頃はぜんそく持ちで、すぐ発作が起きてしまうので幼稚園や小学校の低学年は半分くらいしか登校していませんでした。それで、水泳をやった方がいいと言われて、水泳を始めました。それからもずっと運動は続けて、水泳、サッカー、バスケット、空手などに精を出す活発な子どもでしたね。それでもぜんそくの発作が完全に消えた訳ではなく、中学くらいまではぜんそくとの戦いでした。ぜんそくの発作時は幻聴や幻覚があって、恐ろしいんです。
中学時代まではスポーツを続けていたのですが、高校時代に少し荒れてしまいました。学校にもあんまり行かなくて、喫茶店などに行っていました。笑
当然ですが、成績も悪く出席日数も足りなくて、大学の付属校だったのに大学に行けなかったんですよ。だから、浪人して北海道の大学に進学しました。どうして北海道を選んだのかというと、大学は北海道か沖縄がいいって決めていたんです。だって北海道や沖縄って旅行でいけても住めることってないじゃないですか?それで、どっちにしようかと悩んだんですが、友達が沖縄に行ったので人と違うことがしたくて北海道にしました。昔から人と同じことをするのが嫌いだったんですね。
大学時代と不動産業に携わるまでを教えてください
大学中退と初めての就職と転職活動
大学は4年行って留年した上に勝手に中退しました。北海道の三流大学に浪人して入学して留年してたら、どうせちゃんと就職できないと思ったんです。親には「おまえにどれだけ金をかけてると思ってるんだ!」と、怒られましたね(笑)。
そんなこともあり、就職したのが地元の小さな会社でした。大学を中退した僕でも受け入れてくれ、とても感謝していたのですが、僕にとっては衝撃的な事件が起きました。事件と言うほどではないのですが、クレジットカードが作れなかったのです。
今ではそんなことはありませんが、当時は会社規模も小さく、社会的信用が低いものでした。当時の僕は、会社だけでなく自分の社会的な信用もないような気がして、転職を決意しました。
だからこそ、社会的に信用されて、お金が稼げる仕事をしたいと考えました。
当時は、消費者金融が隆盛を誇っていたので、消費者金融系か不動産系がいいかなと思って応募し続けたんですが、なんと32社連続で不採用。当時は就職氷河期でしたから、有名大学を卒業していても就職が難しい時代だったんです。なのに僕は、浪人して三流大学に入り、留年して中退。採用される訳はありません(笑)。
そしてようやく33社目の不動産会社から採用通知が!嬉しかったですね。就職活動を始めてから採用されるまでに要した期間は2年間。ずっとフリーターでした。
不動産会社ではどのような業務にあたっていましたか?
上々の成績を収めた売買仲介時代に気付いた「プロになる大切さ」
僕が最初に勤めた不動産会社は、中堅の不動産会社で担当していた業務は売買の仲介でした。建築条件付き物件を取り扱っている会社で、すぐに結果を出せるようになりました。
年収180万円のフリーターが年収500万円に!ところが、会社が半年で業務を縮小することになり多くの社員がリストラされてしまいました。営業社員が80人いたのにトップ20以外は全員解雇。僕は6位だったので残ることができました。しかし、僕が一番の新人だったので雑用ばかりで、お客さんの対応が僕に回ってくることは少なくなってしまいました。
「これはだめだな」と思っていたところ、リストラをされた社員たちで会社を立ち上げると聞き、その会社に入ることにしました。そこでは5年ほど買い手側の仲介メインの業務を行っておりました。とある日、他の会社で働く先輩に、「大澤の会社はいいなあ」と言われたんです。「会社が広告を打ってくれてお客さんを集めてくれていいなあ」と。先輩の会社は広告をやめてしまい、個人の力に任せられることになったらまったく成績を上げられなくなったというのです。
それを聞いて、僕は自分自身の仕事を振り返りました。会社による広告集客がなくなったとき、僕が稼げるかというと無理だなと。
僕は今後は売主側にたつことが重要だなと思いました。
売買仲介は売主さんが圧倒的に強いんです。イニシアチブは常に売主側が握っているためです。
売主さんの信頼を勝ち取るためには、賃貸や土地活用を含めた、不動産のプロになる必要があるなと。そういった背景があり、プロになるため、転職を心に決めたんです。
転職先ではどのような仕事をしていましたか?
不動産のプロになるべく就職した会社で出会った「相続」
その後、僕は売買、賃貸、開発、土地活用もやっている総合的な不動産会社に就職しました。多角的に不動産を、勉強したいと思ったんです。僕は土地活用の企画をやりたかったんですが、まずは売買を担当して、賃貸もやりました。
その時に、賃貸オーナーさんと話をすることが多いんです。すると、地主さんから相続の相談を受けることが非常に多い。これは、ニーズがあるなと直感しました。そこで、相続に関する知見を深め、どんどん相談に応えられるようになりたいと思いました。
それまでは宅建しか資格を持っていませんでしたが、相続の相談に乗るためには様々な知識が必要だなと感じて資格を取得し始めました。
不動産に限らず、生活や暮らしに基づく資産計画を提案できるよう、ファイナンシャルプランナーの資格の取得や、専門家としてお力になれるよう相続関連の資格を取得しました。資格を取得して名刺に書くと、お客さんから選んでもらえることが増えてきたんです。資格の威力を目の当たりにしましたね。今でも毎年1つは資格を取得しています。
資格を取得することで、相続関連のご相談をいただくことが増えてきたので、前職で相続関連の部門を立ち上げることになりました。当時は、賃貸と売買部門を管理していたのですが、不動産市場は厳しくそれだけでは早晩行き詰まるなと思ったんです。
相続の問題は、「ちょっと知っていればトラブルにならなかったのに…」と思える事例が多くございます。ですので、僕が持っている知識を提供し、一緒に考えていくことで幸せな相続ができるようサポートしていきたいと思っています。
現在はどのような仕事をしていますか?
不動産コンサルティングでお客様を中立の立場でサポートを
今の会社では、お客様の不動産コンサルティングや相続のコンサルティングがメインの業務です。不動産業界ではまだまだコンサルティングが浸透していないんです。売買会社か賃貸会社ばかりで、お客様が手持ちの不動産をどうしようと考えたときに、安心して相談できる会社や担当者がいません。
売買の会社に相談すれば、「売るべきです!」と言われますし、賃貸の会社に相談すれば、「貸すべきです!」と言われてしまいます。最適な選択肢を客観的に判断できないんですね。
だから僕たちは、コンサルティングフィーをいただいて、お客様の家族構成や財産の状況を詳しく把握した上で財産分析をして、適切な方法をアドバイスしています。フィーをいただくことで、私たちは客観的な判断ができますし、お客様も安心して相談できるんです。「そんなこと言って最後にはどうせ自社のメリットになることを勧めてくるんでしょ?」っていう不安がありません。
お客様に相談してもらえるためには、私や会社の信頼が重要です。これからも信頼し続けていただけるように成長を続けていきたいと考えています。
それから、これは夢なんですが、不動産会社のダークなイメージを変えていきたいなと思っていますね。僕たちがやっている仕事がその一助になればいいなと思います。何十年後かわかりませんが、僕たちがやっているようなプロ集団が不動産の相談に乗ることが当たり前になった時に、「そういえば昔K―コンサルティングって言う会社があって、そこが今みたいなやり方を始めたよね」って言われるようになるのが目標です。
イイタン一問一答
出身は?
大阪府枚方市です。
好きな駅は?
会社のある柏駅ですね。ここに店舗を構えて3年になりますが、駅前のデッキでいろんなパフォーマンスや演奏をやっていることが多くて、ほっこりとした気持ちになります。
幸せを感じるときは?
仕事だとお客さんから、「あなたにお任せします!!」といってもらえたときに、やっていて幸せと感じますね。あとは、寝るとき!1日が終わって布団に入って「はあ〜」っていう瞬間です。
趣味は?
ゴルフです!
特技は?
資格取得です!毎年1個は新しい資格を取得しています!
周りからどんな人っていわれる?
いい人って言われたり、仕事ができる感がある(笑)と言われたりすることが多いですね。
強いていうなら何オタク?
食べ歩きです。いつもと違う場所に行くときは、必ずおいしいお店をリサーチしてますね。
前世はなんだったと思いますか?
猿ですね。子どもの頃よく言われていたんですよ。アクロバティックな動きをしていることが多かったので、全体的に猿っぽいと。
魔法が一回使えるとしたら?
空を飛びたい。人ができないことをやりたいので。
好きな音楽は?
80年代洋楽をよく聴いています。ボンジョヴィとかQUEENとか。今でも聞くこともあります。もちろんボヘミアンラプソディは見に行きました。
好きなスポーツは?
野球観戦。巨人ファンです。大阪出身なのに巨人ファン。周りが全員阪神ファンで、家族も阪神ファンで、アンチ巨人ばかりなので、もう少し巨人を応援してあげる人がいてもいいのでは?と思って(笑)。友達は全員阪神の帽子をかぶっているのに、僕だけ巨人の帽子でした。それからずっと巨人を応援しています。
世の中で一番怖いものは?
狭いところ。狭いところがすっごく怖いです。
編集後記
大澤さんは、豊富な人生経験に裏付けられた圧倒的なパワーの持ち主です。一度お会いすればわかるのですが、「この人に任せておけば大丈夫」という安心感があふれ出ています。相続に関するお悩み、土地活用に関するお悩みなど、「困ったことがあったらとりあえず大澤さんに相談しよう!」と思いました。毎年資格を取得し続ける知識欲の塊の大澤さんにお願いすれば、不動産のことだけでなく人生をトータルでコンサルティングしてもらえそうです。
取材/撮影 平林 亮子/並木 いくま
株式会社K-コンサルティング
大澤 健司
千葉県柏市柏4-5-10サンプラザビル1F
1995年
有限会社マツザカハウス 入社
2001年
株式会社サンヨーホーム 入社
2008年
同社 専務取締役 就任
2010年
株式会社ピージージー 代表取締役 兼任
2015年
株式会社サンヨー不動産コンサルティング 専務取締役就任
2016年
株式会社K-コンサルティング 設立 代表取締役就任