スピードと分かりやすい説明を武器に
お客さまに寄り添う信念だけは、絶対に曲げられない
株式会社不動産SHOPナカジツ【名古屋市中村区名駅】
根本 譲
- 「提案型」の接客を、不動産業界でならきっと生かせる
その自信があるからこそ転職を決意 - 「人」を大切にする価値観に共鳴
離職率の低さに現れる、人材育成への考え - 実感しやすい説明と、スピーディーな応対
- 私や部下の成長が
お客さまからの評価につながる時に大きな喜び - 人生の1ページに関わっていることを強く実感
一生忘れられない、お客さまの涙
今までのキャリアを教えてください
「提案型」の接客を、不動産業界でならきっと生かせる
その自信があるからこそ転職を決意
大学を卒業し、すぐにオーダーメイドでジュエリーを作る会社に就職しました。名古屋や広島、岐阜のお店で約10年間働き、店長として新店舗の立ち上げを行い、エリアマネージャーを務めていました。ジュエリー業界にいた時から大切にしていたことは、専門用語を使わず、分かりやすくご説明すること。また少しでもお客さまのお役に立ちたい、という根本的な気持ちは、誰にも負けないという自負がありました。
約10年間、ずっとオーダーメイドでジュエリーを作る接客をしてきましたが、お客さまの本当のご要望は、ご自身でも自覚されていないこともありました。そのためヒアリングを大切にした提案型の接客の必要性を強く感じていました。
不動産業界に足を踏み入れたのは、2014年のことです。私自身が家を購入する時、正直なところ、あまり良い印象を与える営業担当に出会えませんでした。業界用語や分かりにくい言葉で説明され、「買わないのなら他をあたってください」「このままでは一生家なんて買えないですよ」とまで言われたことも。
例えば土地を購入する際に必要な銀行の保証料金、登録免許税、不動産所得税など、住宅の購入にかかる費用は多数あります。しかしその説明がないまま、「買うのか、買わないのか」を単刀直入に聞かれることも多々あったのです。私が大切にしているお客さまに寄り添う接客スタイルを、不動産業界で生かせたら、他の営業担当との差別化ができる、と思いました。
また不動産のことを深く知っていくなかで、ジュエリー業界で働くことに疑問を持ったのも転職のきっかけです。ジュエリー業界にいると、宝石のことは当然よく知っているのですが、お金の流れ、税金、相続のことなど、分からないことがたくさんありました。不動産業界なら建築業、税金、相続、節税など、見識を広げられることに魅力を感じたのです。
なぜ転職先に、ナカジツを選んだのですか?
「人」を大切にする価値観に共鳴
離職率の低さに現れる、人材育成への考え
転職先としてナカジツを選んだ最大の理由は、「人」に対する考え方です。前職では新卒社員として50人が入社したら、1年後、10人残っているかどうかの世界。それに比べ、ナカジツは中途入社者の3年間の離職率が7パーセントと、非常に低い離職率だったのです。「3年間で辞める人が少ないことを、誇りに思いたい」という求人のキャッチコピーは、今でもよく覚えています。
人の成長は、急速な人もいれば、ゆっくりの人もいると思います。それぞれの個性や成長速度に合わせた人材育成をしているナカジツで、社員を大切にする仕事をしたいという強い思いを持ちました。
入社後のミスマッチを防ぐため、入社前にインターンシップで1日だけ入社したのですが、その時に感じたのは社員の活気です。「苦しいときにも笑って行動する」というナカジツの行動規範が、社内に浸透しているのを感じました。
「人」を大切にする会社であることを強く実感したのは、子どもの出産の時です。前職では出産に立ち会えないことが当然だったため、立ち会えるとは夢にも思っていませんでした。妻の出産予定日は、お客さまに対応する予定がありました。「実は今日、子どもが生まれるかもしれないんです」と何気なく先輩にお話しすると、「接客は私が変わるから出産に立ち会ってきていいよ」と送り出してくれたのです。それも、店長にも社長にも、承諾を得ることなく。後日知ったことですが、ナカジツでは、出産に立ち会うことは当然のことなのでした。入社前の印象から変わらないことは、社員を大切にしているところだと思います。
お客さまと接する上で大切にしていることは?
実感しやすい説明と、スピーディーな応対
まず大切にしていることは、お客さまからの質問に対する応対の速さです。例えば建築にかかる費用が分からず、不安を感じておられるようなら、すぐにその場で費用を算出してお伝えしています。他にも中古のマンション、中古の戸建ての購入を検討されている場合、キッチンを変えられるか、間取りをリノベーションできるのか、などの質問をいただくことも少なくありません。一般的な不動産の仲介業者は、建築業には携わっていないケースが多いので、一度建築業者に問い合わせないとご質問に答えられません。しかし当社はリフォームや建築も行っているので、1~3日程度あればお答えすることが可能です。気に入った物件があっても、少し決断のタイミングが遅れただけで、他の方がご購入される。すると、また一から新しい物件を検討することになります。ご決断のタイミングを遅らせないためにも、スピード感を大切にした接客をしています。
もう一つ大切にしていることは、少しでも分かりやすい説明をし、お客さまにお伝えすることです。そのために、「自分が顧客だったらどんな言葉で説明されると、理解しやすいか」ということを常に念頭に置いてお話ししています。例えば、「不動産を購入すると諸費用がかかります」と説明されただけでは、イマイチ実感が沸きません。そのため私は「車の購入経験はおありですか」など、身近な例に置き換えてお話しするように心掛けています。車は本体とは別に、「乗り出し価格」と言われる自動車税などの費用がかかります。それと同様に、不動産にも本体価格だけでなく諸費用がかかります。このように、普段触れることが少ない不動産に関する知識を分かりやすくお伝えすることも、私の役割だと考えています。
やりがいを感じる時はどんな時ですか?
私や部下の成長が
お客さまからの評価につながる時に大きな喜び
私の場合、やりがいを感じることは3つあります。一つは自己成長を感じる時。分からなかったことが分かるようになり、できなかったことができるようになる。それによってお客さまにより良い提案ができた時は、やりがいを感じます。
二つ目は、自分の成長が部下の成長につながる時です。私自身の成長がなければ、部下に適切な指導ができません。反対に、私がしっかりと説明できるようになったことは、部下も理解し、部下の成長につながります。部下が成長し、購入申し込みをいただいたり、契約書の内容をしっかりと読めるようになったりした時、「やった」という表情をしてくれるのが嬉しいですね。
そして私や部下の成長が、最終的にお客さまから良い評価をいただけた時に、最もやりがいを感じます。「説明が分かりやすいからナカジツを選んだ」「良く人材育成をされていますね」「ナカジツを選んでよかった」など、ありがたい言葉をたくさん頂戴しています。
心に残っているエピソードはありますか?
人生の1ページに関わっていることを強く実感
一生忘れられない、お客さまの涙
戸建ての売却のご相談をいただいた、年配の女性のお客さまの話です。自宅である戸建てを売却し、新たにマンションを購入する要望があり、当社に相談されました。ご年配でかつ、ご主人が他界され、お一人で暮らしていたので、娘さんや息子さんが心配し、娘さんのマンションからお母さまの部屋が見えるような部屋を紹介してほしい、ということでした。
私はご売却の査定をしていましたが、その女性はお家への思い入れを強くお持ちでした。お子さまを育てあげ、旦那さまと一緒に過ごした、家族の思い出が詰まったお家。お子さまの勉強机や、歌手のポスターなどは、数十年前の状態を保ったままでした。ご訪問の度にさまざまな思い出をお伺いしていました。御縁があり、素敵なご家族にご購入いただくことになったのですが、最後に鍵を引き渡す際、下を向いてなかなかお渡しできないようでした。「どうされたのかな」と様子をうかがうと、机の上に、ぽたぽたと涙が落ちていました。
「ごめんなさいね。いろいろと思い出しちゃって。でもいい方に買っていただけて良かった」とおっしゃった姿と、その涙は、一生忘れられないと思います。担当者として、人生の大切な場面に携わる貴重さを感じた瞬間です。今、その女性は購入されたマンションに満足され、「これくらいの、こじんまりしたお部屋がちょうど良いわ」と言ってくださっています。今も何かあった時には気軽にご相談いただき、頼っていただける関係を築けたことは嬉しいですね。
イイタン一問一答
出身地は
千葉県です。
現在の住まいは
愛知県名古屋市です。
好きな駅は
名古屋市営地下鉄東山線の本山駅が好きです。街並みがきれいで、カフェや雑貨屋さんなどの好きなお店がある、思い入れの強い駅です。
不動産業界に入ったきっかけは
私自身が不動産の購入をする際、なかなか良い担当者に巡り合えなかったことがきっかけです。それまで培ってきたジュエリー業界での接客を、不動産に活かしたいと考え、不動産業界を志しました。
不動産業界の楽しさは
税制や節税についてなど、知らなかったことを知れることが楽しさだと思います。勉強すればするほど自己成長につながる世界が、不動産業界にはあります。
尊敬する人は
父です。子どもの頃はその偉大さに気が付きませんでしたが、自分が仕事をするにつれ、「調子の良い時も悪い時も、働くことは大変なこと」ということがよく理解できました。父は定年退職をしましたが、それまで30年以上も働き、私たち三兄弟を育てあげてくれました。そのことに今は、尊敬の念を抱いています。
イイタンについてどのように思われていますか
自己紹介として自分で紹介文を書くと、自画自賛になってしまいますが、イイタンは第三者が執筆するので、お客さまにとってフラットな目線で自分を紹介できるツールだと思います。とても良いメディアだと思うので、活用したいと思います。
編集後記
売買営業だけでなく、リノベーション提案、マネジメント業もこなす根本譲さん。曲がったことが嫌いで、会社ではなく、常にお客さまの立場であるために心掛けているのは、「慣れないこと」。言動から、数多くのお客さまの一人ではなく、それぞれの方の心に寄り添う接客をされていることが、伝わってきました。スピード感のある接客と分かりやすい説明が、根本さんの接客のキーワードです。しかしその根底にあるのは、お客さまの「喜び」を第一に考える、営業担当としての信念なのだと感じました。お客さまに寄り添うことだけは曲げられない、と語る姿は、「穏やかな、頑固者」。お客さまの幸せを追求するためなら頑固になれる担当者になら、本音を話してみてもいいと思いました。数ある不動産会社の中で、誰に何を聞けば良いか分からない、という方こそ、根本さんに相談してみていただきたいと思います。きっとあなたのニーズに合う提案を、誠実に考えてくれるはずです。
取材/撮影 赤枝 加菜子/烏川 欣也
株式会社不動産SHOPナカジツ
根本 譲
愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング10階HDC名古屋内
2005年
小売業会社 入社
2014年
不動産SHOPナカジツ 入社
Pick Up Item
いつも使っている【ローン電卓】です。私はお客さまのご質問にスピーディーにお答えすることを大切にしていますが、好みの物件があった時、月々のローンの支払いについて、すぐにイメージを持っていただけるように使用しています。例えば3,000万円の住宅ローンを組んだ際、毎月の支払いがいくらかをすぐに知りたい時に使用します。3,000万円の住宅ローンの金利と支払いの年数から、月々の返済額がすぐに明確になります。気に入った物件があっても、毎月の支払いのイメージを持てないと決断することは難しいでしょう。より明確なイメージを持って、ご購入を検討していただくために、ローン電卓は欠かせません。