異色の経歴の元ゴリゴリ不動産担当者が描く、不動産業界の未来

         

マンションリサーチ株式会社【千代田区九段北】

利根川 諒志

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  1. アートな学生時代〜音楽との出会い
  2. 音楽と一時的な別離と就職、結婚
  3. 不動産売買ではお客さまの人生にプラスアルファをモットーに
  4. 不動産戦士から不動産業界のサポーターに質問

アートな学生時代〜音楽との出会い

私の半生は音楽とともにありました。父親がバンドをやっていたこともあり、物心ついた時から自宅にはギターがある状態。小学6年生の時に初めてギターを触った時は、コードとか難しくてスケボーの方がいいやと思いましたが、中学で一緒に音楽を始めようと友人に誘われてからはどっぷりです。そのまま高校生、専門学校時代、そして社会に出てからも音楽活動は続けていました。高校生の頃からはオリジナル楽曲を作り、ライブハウスでも活動をスタート。

高校はアートの専攻がある自由な学校でした。義務教育では「生き辛さ」を感じていた私ですが、高校入学によってその感覚が消え去りました。一番私にとってありがたかったのは「ひとまず人の価値観を受け入れようという姿勢と環境」です。アートって正解はありません。何かを作ったらまずは「なぜこれを作ったのか」っていう部分を掘り下げるんですね。受け入れてくれることで一気に見える世界感が変わりました。

高校を卒業する時、大学に行くか悩みましたが、大学で何を学ぶのか明確なビジョンを得られなかったので、音楽に近いファッション関連の専門学校に進むことにしました。そこで学んだのは、スタイリストの仕事やディスプレイ、デザインなどです。この時学んだことは意外にもその後の不動産業界に生きてくることになります。

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音楽と一時的な別離と就職、結婚

専門学校に進学してからも高校時代のメンバーとずっと音楽活動は続けていました。20歳を超える頃にはCDを作らないかと何度もお声掛けをいただけるようになっていました。そして、インディーズデビューから大手メジャーレーベルと契約をしました。日本だけでなく海外でもライブをやれる機会を得ました。流れはすごく順調でしたが、まぁ売れなかったですね(笑)。

アーティストの固定給は少なく、家も1人で借りることができないので、バンドのメンバーと2人でルームシェアの極貧生活をスタート。音楽に限らず、役者や芸人、画家など、思いっきり売れてしまえば良いのですが、中途半端だと生活も活動の継続も難しい。

そもそも、大昔は芸術や開発、研究ができる人は、貴族であったりパトロンがいるような人であったからこそ文化も繁栄しました。私たちは貴族でもないですし、パトロンも勿論いません(笑)。それでも音楽ができればいいと思っていた時期もありましたが、今後の事を意識したときにこれでは先が見えない、と思い一旦音楽を離れようと思いました。そして当時付き合っていた現在の妻と結婚したいとも考えていたので、働きながら継続できることを考えるようになりました。

それで紆余曲折ありながらも、収益不動産の売買会社で仕事を始めました。不動産会社を選んだのは、住まいが好きだったこと、そして、お金がなくて音楽をやめるなら、お金のプロになりたいと考えたからです。

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不動産売買ではお客さまの人生にプラスアルファをモットーに

不動産業務では、お客さまに最良の選択肢を示せるように、しっかりお話を聞き、そして掘り下げることに注力していました。不動産取引は一回だけで終わりではないと思っています。お客さまと深く向き合おうと決めた瞬間からドラマが始まります。私は今の会社では、売買を主な業務にはしていないものの、当時お付き合いがあったお客さまとは今でも相談を受けています。

そういう繋がりが生まれたのは、私の提案するスタイルからなのかなと思っています。例えば「家を買いたい」というお客さまが現れたとします。その方に、家をご紹介してしまえばそれで取引は終了です。しかし、そこで家を買う前に収益ものの不動産を購入する選択肢があれば、利益があがります。ライフプランの組み立てをちょっと変えることで、利益の中から住宅ローンを支払うことも出来ますしね。銀行との付き合い方の大切さも教えたりしていました。

あとは、住宅を購入した際のリフォーム・リノベも得意でホームステージングなんかもよく提案していましたね。賃貸オーナーの場合、原状回復の時に普通に回復するのではなく、床材をフロアタイルであったりアクセントクロス、照明変更など、出来るだけ価格を抑えてコンセプトを持たせたオシャレ部屋を作り上げることを意識していました。これは学生時代の感性が役にたっていたんでしょうね。同じ費用を支払うなら、価値がプラスされた方がいいに決まっています。ホームステージングの提案は、反応もすごく良くて、物件オーナーの8~9割から正式な依頼をいただいておりました

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不動産戦士から不動産業界のサポーターに質問

収益不動産の売買の仕事は充実していましたが、自分で会社を立ち上げたいという思いも出てきて。不動産業界はすごくアナログでそれはそれで良いのですが、今後働き方や業務効率化を含め、近い将来この業界はガラリと変わるだろと感じていました。そして足りない事を学びに行こうという考えになり、出会ったのが今の会社、マンションリサーチでした。ここでのお客さまは不動産会社です。

私も前職では、どうにか業務を効率化できないかと考えていたので、多くの不動産テックの営業さんとお話をしていました。しかし営業の方は不動産業務の現場を知らないので、少し見当外れの提案をなさることが多かったんです。でも、私は現場を知っています。だからこそ、実際の現場に落とし込んだ提案ができると自負しています。

お客さまが困っていることを解決し、より快適に業務を遂行できるようにお手伝いすることが、私が力を入れていることです。今後やりたい事は色々あり、売買プレイヤーであったからこそできる不動産業界の変革がこれからの夢ですね。

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編集後記

利根川さんは、元バンドマンっていう経歴と華やかな外見からは想像できないエネルギーの持ち主でした。そして、収益不動産売買会社に勤務した経験に裏打ちされた言葉の力強さに圧倒。利根川さんにお願いしたら、困っていることが解決するどころか何かいいことがあるかも!って期待できます。これからの進化が楽しみでわくわくしてしまいました。

取材/撮影 平林 亮子/並木 いくま

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