社会で生きてきたすべての経験が、お客さまのためになっている

         

株式会社グリーンフィールド【港区南青山】

長澤 知子

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子

3,726

Pocket
LINEで送る

  1. フリーランスの宅建士と会社経営者という2つの顔を持つ
  2. 教師を目指した学生時代
    社会に出て数年後、別の形で夢を叶える
  3. 新しい可能性を開拓するべく宅建士の道へ
  4. お客さまに真っすぐ向き合うことで信頼を獲得

フリーランスの宅建士と会社経営者という2つの顔を持つ

株式会社グリーンフィールドは、宅建士資格を持つフリーランスの不動産エージェント集団として2019年に創業されました。すでに50名以上が所属し、何にも縛られないフットワークの軽さを武器に、徐々にネットワークを広げています。

長澤さんは、フリーランスエージェント〝第1号〟として登録したパイオニア的存在。そんな長澤さんですが、実はグリーンフィールドの一員となるまでは不動産取引の実務経験は全くのゼロでした。しかしながら、この約2年間、夢中で仕事に向き合うことで、売買ともに着実に実績を上げています。

「経験がないからこそ、何にでもチャレンジすることを心掛けてきました。例えば、静岡の山奥にある農地の売却を担当しましたが、利益の割には手続き等の手間がかかる案件で、敬遠してしまう不動産会社が多かったそうです。しかし、取引を完結させれば自分の貴重な経験になりますし、何よりも売却で困っている売主のために誠意を込めて取り組みました」

不動産売買に情熱を注ぐ長澤さんは、不動産広告会社である株式会社アステリアを経営しています。ここで得た各業界の経営者とのネットワークが、フリーランスの宅建士として業績を上げていくための大きな財産となっているそうです。

「不動産広告会社では、広告プロデューサーとして多くの人を束ねて広告プロジェクトを形にしてきました。不動産売買ではお客さま個人のプロジェクトの〝統括責任者〟という強い自覚を持って、最後まで責任を持ってリードするのを身上としています」

いかにして長澤さんが宅建士と不動産広告の〝二刀流〟にたどり着いたのか?その秘密を探るために、長澤さんの経歴を追いかけてみましょう。

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子

教師を目指した学生時代
社会に出て数年後、別の形で夢を叶える

生まれも育ちも横浜市という長澤さんは、大学も地元の鶴見大学に進学し、英米文学を専攻しました。将来は英語教師になりたいとの夢を描いていたものの、最終的には民間の英会話学校に就職します。

「教える側になりたいと思って英会話学校に入社したのですが、ふたを開けてみると講師には外国人しかなれず、営業として新規入校者を開拓する役割を担いました。ここで営業としての基礎を叩きこまれたのが今に至る貴重な財産となりました」

宅建士として働いている今、自身のおすすめを無理に提案するのではなく、お客さまの声を〝傾聴する〟ことを心掛けているそうですが、そのスタイルは英会話学校時代に身に付けたといいます。

その後、激務から体調を崩し、営業事務として働くことにしました。定時で終わる仕事で時間があったことから、長澤さんは業務終了後に資格の学校に通い、簿記資格の取得を目指します。ここで数字の面白さに目覚め、簿記を極めたいとの思いが沸き上がり、3年後には難関資格の簿記1級を取得しました。「簿記の授業を受ける中で、教師として壇上に立ちたかった夢を思い出し、資格学校の先生になりたいと考えるようになりました。簿記1級に合格すればチャンスが生まれると聞いてなおさら勉強に熱が入り、働きながら1日6~7時間は勉強していた時期もありました」

見事、合格を果たした後は、母校の資格講師に就任。正社員としては6年間、非常勤としては5年間にわたって勤務します。長澤さんにとって講師は文字通りの天職だったそうで、新しい知識を獲得しようとする生徒が壁を乗り越える姿を見るのが楽しくて、夢中で仕事に向き合ってきました。

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子

新しい可能性を開拓するべく宅建士の道へ

転機が訪れたのは2007年のこと。パートナーと一緒に不動産広告会社を立ち上げることになりました。その会社では、 CGで制作した住宅等の完成予想図、間取図、販売図面などを提供しており、海外のデザイナーや技術者らと連携することで差別化を図っていました。

「当時は不動産や広告の実務はもちろん、経営や経理、総務、人事、ときには営業と何でも仕事をこなしました。英会話学校で培った営業力、資格の学校で学んだ簿記の知識など、歩んできたすべての経験が役に立ちましたね」

リーマンショックを経験するなど経営にはかなり苦労があったものの、順調に事業を拡大。アステリアの代表として独立を果たした後も同じ事業を営んでいるそうです。ただし、もう少し異なる角度の事業に挑戦したいと考え、長澤さんは〝宅建士〟という新しい方向を打ち出すことにしたそうです。

「資格学校の正社員だった時代、福利厚生で講座を受けられたので、宅建士(当時は宅地建物取引主任者)資格も取得していたんです。ただ、資格を持っていても不動産取引経験がなかっただけに不安がありました。そこでお客さまの1人に相談したところ、新たに宅建士のフリーランスの集団を立ち上げるので、その第1号メンバーとして参加してみないかとお誘いを受けたんです」 そのお客さまこそが、グリーンフィールドの羽生代表でした。不動産のスペシャリストである羽生代表がサポートしてくれるならば思い切って挑戦できると、長澤さんは新しい道に踏み出します。初めてお客さまを迎えたときは、内見で何を持っていくのかもわからず、羽生代表に電話をして、全て電話で教えてもらっていたそうです。まさに手探りの中のスタートでした。

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子

お客さまに真っすぐ向き合うことで信頼を獲得

長澤さんはエリアに特化することなく、縦横無尽に活動しています。一戸建てやマンション等の販売ならば首都圏全体を対象としていますし、売却では地元・横浜はもとより、東京、千葉、埼玉、茨城、熊本、和歌山、静岡など全国の案件を扱っています。土地、戸建、マンション、団地、1棟ビルと、扱う不動産も多彩です。

「アステリアに関しては社員たちに任せているので、私がかけている力は全体の3〜4割程度。事業の方向性と意思決定はしっかり行い、必要最低限の利益は確保していますので、宅建士業務の中で出会うお客さまに対し、徹底的に時間を割くことができています」

例えば、この取材前日には自宅のある横浜から車で千葉県のお客さまの元に向かい、ご夫婦とお子さんを乗せて、埼玉や西東京の複数の物件を見て回ったとのこと。関東一円の内見の旅に出掛けたことで、お客さまとの関係性も深まったといいます。また、紀伊半島にある住宅を売却する際には、帰省するお客さま家族の車に同乗して、9時間かけて現地まで出掛けたことも。お客さまに対して手間を惜しまずに向き合うその姿勢が、信頼の源泉となっています。

「グリーンフィールドには頼れる仲間もいますし、司法書士や銀行、保険会社などとのパイプもできました。支えてくれる人がいるから、私自身はお客さまに向き合うことに専念できるのだと思っています」

英会話学校の営業、営業事務、簿記の学校の講師、不動産広告のプロデューサーと多彩な仕事を経験してきた長澤さんですが、これらのフィールドで得た知識と経験はすべて宅建士としての仕事に役立っていると実感しています。社会人として過ごしてきた濃密な時間があるからこそ、短い期間で成功を収められたのでしょう。

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子

イイタン一問一答

出身は?

生まれも育ちも神奈川県横浜市です。今も横浜市に住んでいます。

不動産業界に入った理由は?

当時のパートナーが不動産広告会社を立ち上げることになり、そのサポート役として経営に携わりました。宅建士としての仕事を始めたのは、独立を契機に不動産広告以外にも新規事業を始めようと考えたからです。

好きな駅は?

地元である横浜駅です。海と風の街・横浜を、こよなく愛しています。

幸せを感じるのはどんな時?

愛犬のプ―太くんと過ごしている時間です。基本的に自宅でリモートワークをしているのですが、仕事中も私のパソコンの後ろの席に座って画面を見てくれています。

趣味は?

定期的に断食ダイエットの「ファスティング」にチャレンジすること。同級生のファスティングマイスターによる講座を受けたり、経営者で構成されるファスティング部に所属したりしています。

特技は?

パソコンのタッチタイピングでしょうか。話すスピードで文字を打ち込むことができます。

好きな場所は?

横浜の大黒ふ頭近くにある大黒パーキングエリアの展望台です。横浜ベイブリッジを眺めてリラックスしています。

得意エリア

販売ならば一都三県の一戸建てからマンションまで幅広く手掛けています。一方、売却はエリアを問わず、全国各地に対応しています。

編集後記

長澤さんが今目指しているのは、相続の専門家となること。実は最近、身内に不幸があったことから相続手続きをしたものの、煩雑な事項ばかりで大変な思いをしたと振り返ります。不動産取引でお会いするお客さまから相続についての悩みが聞こえてくることも多いだけに、自身の経験を少しでもお客さまに還元したいとの思いが芽生えたといいます。行動は素早く、すでに相続コーディネーターや終活アドバイザーの講習を受講済み。どこまでも前向きに突き進む長澤さんの姿は、文字通り頼もしいの一言です。

取材/撮影 佐藤 明生/並木 いくま

株式会社グリーンフィールド 長澤 知子
Pocket
LINEで送る

株式会社グリーンフィールド

長澤 知子

東京都港区南青山2-11-13 青山サクセスビル3F

03-6447-2649

nagasawa.t@greef.jp

https://greef.jp/home/list/nagasawa/

1991年

英会話スクールの営業職

1999年

別業界で営業事務

2002年

資格の専門学校にて、日商簿記資格講座講師となる

2007年

不動産広告会社の取締役に就任

2018年

株式会社アステリアを創業

2019年

株式会社グリーンフィールド 宅建士

ページトップへ