人生に係わる大切な出来事だからこそ
素直な感情を話してもらう環境作りを大切にしています

前職での経験はどのように活きていますか？

お客さまの人生に触れる「住居」。常に責任を持って行動しています

前職では保険の代理店業務を行っていました。大きい括りで考えると営業という部分では同じですね。勿論、不動産業界に転職して最初は知識が足りず大変な時期もありましたが、お客さまと接するという部分においては前職と変わらず、話しやすい雰囲気を作る事を心掛けています。

保険の業務も責任が大きい仕事です。何かの手違いで保険金が支払われず、緊急時にお金が入ってこないとなると責任重大です。そういった意味では、一生に数回の住まいの購入も失敗が許されないですから、常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。

保険の場合は商品の量に限りがなく、明日来ても、来週来ても、来月来ても同じ商品を提供できます。不動産は同じ商品が無く、お客さまに気に入って頂いても、別の方で契約になってしまうことは多々あります。急ぐあまり押し売りみたいになりたくないですし、控えすぎて先を越されてしまったら申し訳ないですし、そういった部分は難しいです。ただベースにあるものは、お客さまの人生に係わる大切な出来事なので、責任を持ってお客さまの意思を汲み取り行動するという部分は前職から変わっていませんね。

お客さまと接する上で大切にしていることはありますか？

素直な感情を話してもらう環境作り

前職の保険業から一貫していますが、お客さまが話しやすい雰囲気を作る事を常に心掛けています。保険も不動産も堅苦しい雰囲気があるので、お客さまが気負ってしまうんじゃないかなと感じています。

雰囲気作りだけでは、難しい部分もあるので、常に「何でも言ってください」「わからない事があったら言ってください」「条件に適していない物件は嫌と言ってください」と何度も言ってますね。お客さまが嫌なことを嫌と言えるコミュニケーションの取り方が凄く大事で、信頼に繋がるものだと感じています。

何でも話せる担当者になりたいですね。昨日もご契約いただいたお客さまにお誘いいただいて飲みに行っていたんですけど、不動産とは関係ないことを多く話していました。お客さまとはそういう関係性を築きたいです。人生に大きく関わる出来事だからこそ、素直な気持ちを話して頂くことがお客さまにとって大切ですし、私にとっても嬉しいことです。

「辰岡さんじゃなければ買ってなかった。ありがとう。」と言っていただけた事が一番印象に残っていますし、この仕事をやっていて何よりのモチベーションになります。そのためにはお客さまと本音で打ち解けることが必要不可欠ですね。

印象に残っている出来事はありますか？

お客さまと真剣に向き合い、希望条件以上の夢を叶えられたこと

建売を検討しているお客さまで、気に入った物件があり、すぐに申込をしたんです。しかし売主が知り合いに売却したいという話になり、待って欲しいと回答を貰いましたが、一向に返答がなく、時間だけが過ぎていき、結果的にその物件を購入することはできず、不満が募るお客さまの話を私は聞いてあげることしかできませんでした。

何とかしなければと考え、私が提案したのは「購入できなかった建物よりもいいものを、土地から購入して注文住宅で建てませんか」ということでした。すぐに新しい土地を探し、お客さまの希望を叶えるマイホームを建てることを提案しました。とても良い土地があって、お客さまにも気に入っていただき、ご希望を詰め込んだマイホームを提供することができました。お客さまから「私たちの願い以上の夢を叶えられたと思っています。本当にありがとうございました。」と担当者アンケートに投稿していただいたときは本当に嬉しかったです。

お客さまと真剣に向き合ったからこそ、このような提案ができたと思います。大変な事が多かったからこそ、契約に至った時の喜びは大きいですね。お客さまの希望を色んな視点から捉え、提案することが不動産の営業担当者に必要なことだと感じました。